PROGRESS IN MEDICINE 特集:在宅緩和ケアの現状と課題

PROGRESS MEDICINE 在宅緩和ケアの現状と課題

Add: cozale40 - Date: 2020-11-30 05:42:39 - Views: 5704 - Clicks: 4856

在宅医療. 日本では年4月に「がん対策基本法」が施行され、わが国でも「早い時期からがん患者に緩和ケアを提供する」という考え方が打ち出された。 実際には抗がん治療だけでなく、がんによって生じる様々な苦痛に対しても、エビデンスに裏付けられた標準治療が数多くある。しかし、EBMをよく理解しているはずのがん治療医が、こと緩和医療に関してはエビデンスを無視した我流の治療で対処してしまい、患者・家族の辛さが続いているケースが後を絶たない。 そもそも緩和ケアは年に提唱されたWHO(世界保健機関)の定義により、「本人に限らず家族の辛さに対処することでQOL(生活の質)を改善するアプローチ」とされている。「ターミナル(終末期)ケアだけが緩和ケアではない」というのが世界的な常識であり、日本でもがん対策基本法などで周知は図られてきたが、一般の医療者にはまだ十分に広まっていないのが現状だ。 この背景には、「患者の物語(価値観)を尊重する」 という、narrative-based medicine(NBM)を基本とする緩和ケアの領域では、EBMが相容れないと誤解している医療者が多いことが考えられる。 「がんと診断されたときから緩和ケアは始まっています。これは医療界が目指していることです。疼痛など身体的な苦痛とともに、精神的・社会的な辛さも当然あります。こうした点に十分に目が配られているかというと、そうではないことが多々あります」と、東北大学病院緩和ケアセンター長の井上彰さんは日本の緩和医療の現況を指摘する(図1)。 「ただ単に効果が高い治療を繰り返して延命につなげることだけをEBMと思っている医療者もいます。辛い思いをしている患者さんに対し、我々はがんを治療している医療者に緩和ケアを正しく伝えたいと活動しているところです。真のEBMとは、個々の患者さんの意向を確認して、それに沿う形で最善の治療を提供することです」(図2) 井上さんは「昔から緩和ケアに対して意識の高い医師はいましたが、一般的な傾向としては、緩和ケアの知識を学んでいないため何をすれば良いかわからない医師が多い。そのような医師が専門家に助けを求めれば良いのですが、自分がわかっていないことをわかっていない、ということが問題なのです」と述べる。. 304-308; 生殖補助医療における情報提供の在り方に関する検討-多胎等のリスク情報に着目して 単著. 緩和ケア病棟入院料の届出受理施設は, 1990年の5病棟117床から増加の一途を辿り, 年には88病棟1,659床, 年には158病棟2,991床, 年には222病棟4,413床. 一方、緩和ケアを提供するための専門病棟は、看取りだけでなく、在宅でのケアを可能にするため の通過施設に位置づけられるようになった。 一方、第 3 のパターンは、かつては長期療養の病院を中心に対応がなされていたが、しだいにナーシング. 西川満則、横江由理子、久保川直美、福田耕嗣、服部英幸、洪英在、三浦久幸、遠藤英俊、中島一光 シンポジウム4 在宅緩和ケアと終末期医療 S4-6 退院支援の現状と課題―End-Of-Life Care Teamの有用性― 第24回在宅医療学会 年5月18日~19日 大阪 西川満則、横江由理子、久保川直美、福田耕嗣、服部英幸、中島一光 シンポジウム6 超高齢化社会を迎えて-高齢がん患者をいかに支えるか S6-4緩和ケアチームによる非がん・高齢者への支援の取り組み~End-Of-Life Care Team の活動について~第25回日本サイコオンコロジー学会総会 年9月21日~22日 福岡 西川満則、横江由理子、三浦久幸、洪英在、高道香織、芝崎正崇、遠藤英俊、大舘満、武田淳、千田一嘉、久保川直美、福田耕嗣、服部英幸、中島一光 シンポジウム1 在宅の導入・管理における障壁の克服 S1-3 在宅の導入や終末期の看取りに向けた意思決定の障壁を克服するために病院が果たすべき役割~End-Of-Life Care Teamの活動から見えてくるもの~ 第23回日本在宅医療学会 年6月30日、7月1日 横浜 西川満則 シンポジウム5 高齢者の終末期医療をめぐる諸問題―これからの終末期医療はどうあるべきか?(倫理委員会企画) S5-5 非がん患者の終末期における緩和医療とは? 第54回日本老年医学会学術集会 年6月28日、29日、30日 東京 西川満則 シンポジウム5 高齢者の緩和ケアS5-5 高齢者の緩和ケア~End-Of-Life Care Team の活動から見えてくるもの~第17回日本緩和医療学会学術大会 年6月22日23日 神戸 西川満則、中島一光、奥村直哉、久保川直美、洪英在、松浦俊博、横江由理子、尾崎充世、武田淳、芝崎正崇、千田一嘉、三浦久幸 シンポジウム9 チューブのついた患者の退院調整―入院から在宅移行への情報共有― S9-3在宅緩和ケアにおける意思決定支援と技術支援~医療依存度の高い在宅医療にどう向き合うべきか~ 第21回日本医療薬学会年会 年10月1日2日 神戸 西川満則、中島一光、奥村直哉、久保川直美、洪英在、松浦俊博、横江由理子、武田淳、芝崎正崇、千田一嘉、三浦久幸 シンポジウム21 在宅医療の現場は薬剤師に. がん以外の(特に高齢者)の研究知見集積の重要性を示している2)12)。 1.

在宅医療の現状と将来 教育プログラム 悪性腫瘍患者の在宅医療のノウハウを学ぶ 消火器がん患者に対する在宅管理の現況と将来 シンポジウム 在宅医療を定着し発展させるために 在宅医療の基本概念と近未来 在宅医療の実践と課題−在宅緩和ケア推進の. ある方からのメッセージを紹介します。Kさんです。 Kさんは40代で、進行がんと向き合われています。 全国的には医療者が不足し、緩和ケアへの. しかしいまだに緩和ケアというと, 施設ホスピスを連想する医療者や市民が多いだろう.

エンドオブライフ・ケアの日本語にあたる「人生の最終段階の医療」という言葉が、この4、5年、公的に使用されるようになってきているが、以前は「終末期医療」と呼ばれた言葉を変更したものである。 「終末期」は生物学的生命(biological life)の終わりを指す一方で、「人生の最終段階」は物語られる人生(biographicallife)の最終段階を指す言葉であり、単に余命何か月という「死」に照準を合わせた「終末期」に対して、人としての生き様に照準を合わせた言葉が「人生の最終段階」である。これは単に「終末期」の暗いイメージを払拭することを目的とした変更ではなく、「人生を生き切る」ことを支える医療・ケアを重視するパラダイムシフトをめざした言葉であるといえる。 ではなぜ、このような「死」から「生」を重視する流れが起きたか、という背景を考える必要がある。1つには日本は世界に類をみない超高齢社会が到来しているということがある。年には後期高齢者が3000万人以上に達するが、この中にはADLが低下するなど、自立した生活が困難となり、介護を必要とする人も増加する。 さらには「多死社会」とも呼ばれ、年には年間死亡数がピークを迎え、およそ167万人が1年間に死亡するとされる。この事実は、超高齢者における老化を基盤とした疾患や老年症候群は完全には治癒するものが少ないため、病気や病態とつきあいながら人生の最期を過ごす人が今後増えてくることを意味する。 この一方で、完全治癒が望めない慢性疾患などに対して1人ひとりが希望する医療・介護の内容や、療養先の希望は多様化しており、本人の希望を最大限尊重した医療・ケアをいかに実践するかがこれからのテーマとなる。 このように「治す医療」から「治し支える医療」への転換が求められている。「支える」という言葉は単に身体的対応のみでなく、本人の希望を支える、つまり意思決定支援が超高齢社会におけるこれからの中心的役割となることを意味している。. 緩和ケア病棟の医師がotに求めるもの / 余宮きのみ 緩和ケア病棟の現状とこれから ―緩和ケア病棟の看護師がotに求めるもの / 岸野 恵,伊藤美希,月岡洋子 緩和ケア病棟で働くotの役割と課題 / 臂 美穂,柳谷哲史. わが国における緩和ケアは,終末期がん患者を対象として導入され,その後もがん患者を中心として展開してきた 1) .一方,whoによる定義では,緩和ケアの対象はがんに限らず「生命を脅かす疾患」とされており 2) ,国内においても緩和ケアの在り方について多くの議論がなされてきた.現在. 末期がん患者への宗教的アプローチによるスピリチュアル・ケアの可能性 単著.

現在、当センターと東京大学の共同により非がん疾患のエンドオブライフ・ケアの系統的レビューを行っており、これまでのエビデンスについて考察する。この研究では1990〜年の英文もしくは和文の文献についてのMedline、医中誌、Cochraneのデータベースを系統的にサーチしている。 疾患別に主なエビデンスを紹介すると、人生の最終段階にある認知症患者の苦痛症状には、摂食嚥下に関わる問題、疼痛、呼吸困難、Agitation(不安、興奮、混乱)が多くみられるという報告がある4)。穏やかな死を阻害する症状としては、不快、不穏や最期の1か月の抑うつ、最期の1週間の恐怖や不安などの報告がある5)。重度の慢性閉塞性肺疾患(COPD)の末期の苦痛症状として、呼吸困難、痰、喘鳴(ぜんめい)、咳、食欲不振、発熱、不安6)、重度の慢性心不全患者の末期の苦痛症状として、呼吸困難、末梢の浮腫、認知機能低下、不安、睡眠障害、せん妄、衰弱、慢性疼痛、食事量低下7)が報告されており、各非がん疾患の末期において、疼痛や呼吸困難、不安・興奮・混乱の症状は共通してみられている。 COPDの息切れへのオピオイドの効果については、メタアナリシスで有効性が認められ、慢性心不全の息切れへのモルヒネの効果についても有効性がみられたという報告8)がある。また、難治性の息切れのある患者への包括的なケアサービスにより、「病気につきあっていけると感じられるようになった」という報告9)がある。この場合の包括的ケアサービスとは、通常のケアに呼吸理学療法、作業療法、緩和ケアを集約した多専門職によるサービスを、窓口を1点にして提供するものとしている。さらに、慢性心不全患者への包括的なケアサービスにより、健康関連QOLが改善したという報告もある10)。. 横江由理子、尾崎充世、庄司吉昭、三浦久幸、西川満則、中島一光 高齢患者の意思の尊重とエンドオブライフケアにおける医療者の役割 第16回日本緩和医療学会 年7月 札幌 久保川直美、奥村直哉、西川満則、中島一光、三浦久幸 在宅緩和ケアにおける薬―薬連携にむけての取り組み 第5回日本緩和医療薬学会 年9月 千葉 洪英在、三浦久幸、纐纈伸子、石川真理子、中村孔美、中島一光、西川満則、新畑豊 在宅医療支援病棟における在宅支援システムと今後の課題 第53回 日本老年医学会 年6月 東京 西川満則、洪英在、松浦俊博、中島一光、三浦久幸、横江由理子、住江浩美、銘苅尚子、中村孔美、石川真理子、尾崎充世 高齢がん患者の症状緩和と地域連携における「在宅医療支援病棟」の役割 第21回日本在宅医療学会学術集会 年6月12日~13日 東京 奥村直哉、久保川直美、横江由理子、洪英在、西川満則、中島一光、三浦久幸 高齢がん患者の症状緩和における在宅医療支援病棟薬剤師の役割 第4回日本緩和医療薬学会年会 年9月 鹿児島 三浦久幸、洪英在、西川満則、中島一光、新畑豊、加知輝彦 新しい機能病床としての「在宅医療支援病棟」の役割 第52回日本老年医学会学術集会年6月 神戸 洪英在、三浦久幸、尾崎充世、西川満則、中島一光 在宅医療支援病棟入院患者からみた在宅医の特性 第21回日本老年医学会東海地方会 名古屋 西川満則、中島一光、三浦久幸、横江由理子、佐藤はるか、銘苅尚子 多職種におけるPEACE教材の有用性の検討 第33回日本死の臨床研究会年次大会 名古屋 中島一光、西川満則、三浦久幸、横江由理子、銘苅尚子 在宅医療推進における当院「在宅医療支援病棟」の利用状況 第33回日本死の臨床研究会年次大会 名古屋 佐藤はるか 横江由理子, 西川満則, 中島一光 呼吸困難を訴えた患者のセデーション開始の時期について 第33回日本死の臨床研究会年次大会 名古屋 横江由理子、佐藤はるか,、西川満則,、中島一光 患者の意志を尊重した最期 自宅に帰れなかった事例を通して病院の役割を考える 第33回日本死の臨床研究会年次大会 名古屋 洪英在、三浦久幸、纐纈伸子、石川真理子、中村孔美、中島一光、西川満則、纐纈伸子、三浦久幸 在. MEDICINE 「専門的在宅緩和ケアチーム」のあり方 (特集 地域緩和ケアの普及に向けて) -- (地域緩和ケア : その現状と課題,展望) 山崎 章郎 在宅新療0→100 : 0歳-100歳までの在宅医療と地域連携を考える専門雑誌 : the Japanese journal of home care medicine for all ages 2(9), 805-810, -09. 【緩和ケアチームの活動 現状と課題】 地域医療における緩和ケア 浅川 知子 南江堂 がん看護 8巻 4号 (年7月) pp. 【tsutaya オンラインショッピング】progress in medicine 特集:在宅緩和ケアの現状と課題/ tポイントが使える・貯まるtsutaya.

今後口腔領域患者の緩和を含めた終末期医療を歯科としてどのように提供していくかが課題となっています。 とくに緩和医や在宅医に紹介された口腔疾患患者の緩和医療は医師も苦労することが多いです。. 【在宅緩和ケアの現状と課題】 在宅緩和ケアの現状 診療所の調査から/ Progress in Medicine. 3.在宅緩和ケアにおける訪問看護師の役割. 大岩孝司 医療法人社団修生会さくさべ坂通り診療所 progress in medicine 36(10):,.

在宅ホスピス思想の普及」年, がん対策基本法が施行されてから, 地域においても緩和ケアが普及した. 02)に長かったこと(図3)。 「これ以降、早期からの緩和ケア介入が予後や治療に及ぼす有用性に対する理解が深まり、緩和ケアは複合的な要因で患者のQOLを改善しOSの延長に寄与するとの認識が広まってきています」と井上さんはいう。. 横江由理子 第19回鳥取緩和ケア研究会 人生の最期どう迎える?~スマイルチームの活動から~ 教育講演 年5月26日 鳥取 西川満則 エンドオブライフケア研修会(特別養護老人ホームさわやかの郷) 講義・グループワークファシリテーター 年4月13日 名古屋 横江由理子 エンドオブライフケア研修会(特別養護老人ホームさわやかの郷) 講義・グループワークファシリテーター 年4月13日 名古屋 西川満則 エンドオブライフケア研修会(特別養護老人ホームさわやかの郷) 講義・グループワークファシリテーター 年4月27日 名古屋 横江由理子 エンドオブライフケア研修会(特別養護老人ホームさわやかの郷) 講義・グループワークファシリテーター 年4月27日 名古屋 久保川直美 エンドオブライフケア研修会(特別養護老人ホームさわやかの郷) グループワークファシリテーター 年4月27日 名古屋 西川満則 在宅医療研修会~多職種連携によるチーム医療~(名古屋市医師会等) グループワークファシリテーター 年3月24日 名古屋 横江由理子 エンドオブライフケアの取り組み 一宮西病院 講演 年2月23日 一宮 横江由理子 緩和ケア 「疼痛緩和」と「呼吸困難の緩和」 医療法人笠寺病院 講演 年12月15日 名古屋 西川満則 緩和ケアからエンド・オブ・ライフケアへのパラダイムシフト 千葉大学エンド・オブ・ライフケア看護学普遍教育教養展開科目「生きるを考える」 講師 年11月27日 千葉 横江由理子 その人にとっての最善の医療とは~緩和(EOL)ケアチームの活動から~ 知多市民病院 講演 年11月26日 知多 西川満則 「自分らしく生きることとは」~健やかに生き 安らかに逝くために~ 平成24年度公開健康講座 講師 年11月18日 知多 西川満則 緩和ケアからエンド・オブ・ライフ ケアへ 東海胸研究11月例会 講演 年11月16日 名古屋 西川満則 緩和ケアチームによる非がん・高齢者支援の取り組み~End-Of-Life Care Teamの活動について~ 平成24年度地域がん連携拠点病院研修会兼第30回病診療連携カンファレンス 特別講演 年11月14日 大垣 西川満則 「高齢者の終末期. 訪問介護. PROGRESS IN MEDICINE 特集:在宅緩和ケアの現状と課題 25 【医療課題】病院のベッド数削減の本当の理由と日本政府のお金事情|在宅医療. 11のその後ー(臨床に役立つQ&A) 3.

3%が賛成,一般病床(緩和 ケア病棟を除く)は70. 康課題の変化,保健福祉医療制度の変化に伴い,これまでの26単位から高度実践看護師教育としての 38単位教育課程への移行が進められ,ケアとキュアの統合による卓越した看護ケアを提供する人材育成. 17 【ニュース振り返り】年度介護費、過去最大の10兆円超へ―. 2/PDFデータ 8ページ; 難病と在宅ケア <平成24年10月号 Vol. progress in medicine. 「はじめに」わが国においては, 緩和ケア病棟が1990年の「緩和ケア病棟入院料」新設により医療保険上制度化されて, すでに20年が経過している. 緩和ケアでは、どんな状況であっても、患者・家族が困っている問題があれば手を差し伸べるのが理想だ。 「薬物療法だけではなく、在宅ケアなど環境調整で対処すべき問題がたくさんありますが、そういう知識が医師にも患者さんにもきちんと伝えられていない。ご自宅で十分な医療が受けられるのに、体調が悪くても病院通いを続けている。患者さんの生活全般を見て手助けすることが求められているのです」 ペインコントロール(疼痛管理)、すなわち痛みのマネジメントは大事な一面だが、緩和ケアのごく一部だという。 「ペインコントロールだけが緩和ケアだと思っている人がいるかもしれませんが、それは違います。体の痛みへの基本的な対処は主治医にもある程度頑張っていただきたいですが、心の問題だったら精神科医や心療内科医がいる。在宅診療を希望される方には医療ソーシャルワーカー(MSW)が力になるし、スピリチュアルケア(魂のケア)を必要とされる方は臨床心理士や宗教家に手伝ってもらったほうがよいでしょう。それぞれの分野を得意とする人材がおり、連携して全体的に診る(対応する)のがあるべき姿です」 死を目前にして人生の目的を失ってしまう患者、健康な時には意識せずに出来ていた入浴や排泄といった基本動作も、自力で行えなくなり無力感や罪悪感(こんな自分が家族に迷惑をかけて生きていて良いのだろうかという意識)に苛(さいな)まれる患者が抱えるスピリチュアルペイン(霊的苦痛)は、抗うつ薬などの薬物で対処できる問題ではない。医師や看護師は患者の言葉に耳を傾け、少しでも辛さに寄り添おうと努力するが、特に経験の乏しい若手にとっては対応が難しいことが多く、場合によっては医療者が「燃え尽きて」しまう要因にもなりかねない。 そのような辛さに対して、欧米ではチャプレン(施設や組織でスピリチュアルケアを行う宗教家)による活動が知られているが、日本ではその重要性がまだ十分に認識されておらず、かかわれる専門家も少ない。しかし、東日本大震災における被災者支援をきっかけとして、東北大学では数年前に国内で初めて患者を支える宗教家「臨床宗教師」を育成する講座ができた。ここで学んだ中の1人は普段は僧侶の仕事をしていて、定期的に東北大学病院の緩和ケア病棟に勤務している。患者の辛さを聞くのが役割であり、宗教を広めるためではない(図4)。 「医療者とは全く異なるア.

に述べられているように、現在、日本全国で推し進められている地域包括ケアの流れの中で、エンドオブライフ・ケアの実践を行うという形が望まれる。図2は患者本人の意思を尊重した地域連携モデルを示している。患者に一番近い存在である、主治医(かかりつけ医)やケアマネジャーが患者の思いに寄り添い、在宅にいても、入院中であっても、施設に入所しても患者の思いがつながるような連携が望まれる。 この中心的な活動が2. , 年10月, 政策提言・論評解説・書評等 7.. 在宅終末期ケアの推進は国策としても取り組まれており,年のがん対策推進基本計画においては,緩和ケアに関する質の高い医療従事者の育成と在宅や施設で緩和ケアを受ける体制整備の推進が盛り込まれた.多死社会となる年問題も見据え,在宅. WHO Europeは、年に高齢者を対象とした質の高い緩和ケアをめざしたThe Solids Facts:Palliative Care forOlder people : Better Practice12)を公表している。この中で、よりよい緩和ケア推進のための構成要素として、1. 英国の緩和ケア関連サービス( 年6月 Help the Hospice ホームページより) 年6 月時点の緩和ケア関連サービスは、 • 緩和ケア施設またはホスピス:217 施設、3,194 ベッド(1995 年208 施設、99 年236 施設) • 在宅ケアサービス:308 チーム(1995 年385 チー. See full IN list on tyojyu. WHO Europeによる高齢者を対象とした質の高い緩和ケアをめざした指針は、国内でも十分に応用できると考えられる。非がん疾患のエンドオブライフ・ケアについてのエビデンスが少なく、国内での研究の積み重ねが必要である。また、地域全体で患者さんを支えるためには、国内で進められている地域包括ケアやACPの流れと歩調を合わせて、エンドオブライフ・ケアを促進する必要がある。. progress in medicine vol.

See full list on ncgg. 地域緩和ケアにおけるコーディネーションと専門性を生かす実践法 (特集 地域緩和ケアの普及に向けて) -- (地域緩和ケア : その現状と課題,展望) 片見 明美 在宅新療0→100 特集:在宅緩和ケアの現状と課題 : 0歳-100歳までの在宅医療と地域連携を考える専門雑誌 : the Japanese journal of home care medicine for all ages 2(9), 817-822, -09. 【アブストラクト】 従量制は110円(税込)、基本料金制は基本料金に含まれます. .

緩和ケア cq21 在宅療養者に対する在宅緩和ケアは有用か? 9 エンド・オブ・ライフ cq22 在宅療養者に対して医療従事者が提供する エンド・オブ・ライフケアの意義は? cq23 在宅療養者に対するアドバンス・ケア・プランニングの意義は?. 被災地の在宅医療資源と情報収集; Vol. 在宅医療のニュース・業界情報. PROGRESS 終末期の専門看護師による在宅緩和ケアの効果は。英国University of LeedsのElmokhallalatiらは、~年の同国遺族の声調査 (VOICES)を用い、在宅ケアを受け死亡した43,509名の遺族の回答を分析した。 【結論】.

Progress in Medicine 年36巻10号. 筆者は「NPO法人日本ホスピス在宅ケア研究会」の理事を拝命している. 17-21) ライフ・サイエンス 年12月. 年に発表されたWHO(World Health Organization:世界保健機関)の緩和ケアの定義()によると、「緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のQOLを、痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防し和らげることを通して向上させるアプローチである」としている。従来、緩和ケアは、英国ホスピスの創始者であるシシリー・ソンダースに代表される、がん患者を中心とした疼痛・苦痛の緩和が主体であったが、今回の定義では、がんのみならず、すべての生命を脅かす病を対象としている。 国内の緩和ケアは、診療報酬上の面から長期間がん疾患を中心に発展したため、非がん疾患患者のケアは遅れをとってきたともいえる。しかし、最近になり、進行期の非がん疾患のケアへの関心が高まり、がんも非がんもなく全疾患を対象とした人生の最終段階のケア、すなわちエンドオブライフ・ケアに関する学会が立ち上がるなど注目を集めている。 一方、世界的にみても、このエンドオブライフ・ケアの定義はいまだ確立しているとはいえず、国内ではIzumiら1)2)が看護学的視点から「健康状態、疾患名、年齢にかかわらず差し迫った死あるいは、いつかは来る死について考える人が最期まで最善の生を生きることができるよう支援すること」と定義している。エンドオブライフ・ケアとは、患者とその家族と専門職との合意形成のプロセスであることを付記している。 海外ではヨーロッパ緩和ケア協会3)が図1のように緩和ケア、サポーティブ・ケア、エンドオブライフ・ケアそれぞれの対象疾患および対象時期の違いを示しているが、海外においても緩和ケアはがん疾患中心で、エンドオブライフ・ケアが広く非がんを含めた概念として捉えられていることがわかる。 しかしながら、前述のように緩和ケアそのものの対象が、非がんを包括しようとしている流れを考慮すると、両者の違いは、がんと非がんのどちらに力点を置くかの違いのみとも考えられる。高齢者の人生の最終段階においては、割合として非がん疾患が多く、現時点ではがん、非がん双方を対象とした「エンドオブライフ・ケア」の言葉のほうがなじみやすいとはいえる。. .

年11月1日発行 第135巻・第8号 目次. 12 (担当範囲:特集 皮膚領域の外用療法を見直す 患者への指導、看護氏の立場から) (担当ページ:pp. コミュニティ全体のケアをつなぐ専門看護師としての活動から見えてきたこと—在宅がん患者への療養支援・地域緩和ケアにおける成果と課題 宇野 さつき 1 1 医療法人社団新国内科医院 pp.

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